夜のピクニック [小説な生活]
今回ご紹介するのは、恩田陸の”夜のピクニック”です。文庫になって直ぐ読んだものの、記事にするのが今頃になっています でも、何とDVDが今月の23日に発売されるらしいので、或る意味タイムリーな話題だったか~もね
第2回本屋大賞に受賞された作品でもありますから、ご存知の方も多いかと思います。また、文庫が出る随分前から単行本で出ていたましたから「今更」と思われる方もいらっしゃるかと思います。
ハードカバーって、重いし表紙が曲がらないから、片手では読めないんですよね。ですから、書店で売っているのを恨めしく思い乍ら、何時も文庫本が出るのを待っているのです。
そして、何度も”恩田陸”と云う名前を聞いていたし、その他の書籍も手に取っていたのにも関わらず(買ってはいない)”恩田陸”は男性だと思い込んでいた私。
作者紹介の顔写真を見て、私驚きました(≧ω≦)b 女性なんですね、恩田陸先生は…。なんてお馬鹿なの私。
話は戻りますが、この作品はとてもいいですね~♪ 是非、皆様にもお読み頂きたいわ(* ̄。 ̄*)ウットリ。
登場するのは、高校3年生の男女。単純なラブストーリーではありませんよ!!私には想像がつかないのだけれど、全校生徒が夜通し朝まで歩き続けると云うイベント(歩行祭)でのエピソードを延々語っています。
こんな説明だけですと面白くなさそうなのですが、どんどん話しに引き込まれ、仕事に行く前なんか続きが読みたくて読みたくて堪らなかったな~♪(車通勤なので)。
実際読んで楽しんで頂きたいので、内容には余り触れずにおきますが、何箇所かとても気に入ったフレーズがありますのでご紹介します。
「今頭に浮かんでいたのは、みんなで電車ごっこしているところかなあ」「電車ごっこ?」「そう。この歩行祭やってる全員を紐で囲んだらどうなるだろうって考えてたの」
夕暮れの時には、辺りが暗くなってくるのに疲労が重なって憂鬱になったが、日が暮れてしまうと、逆に少しづつ元気になってくる。自分が新たな住人になったことを認めたからだ。昼の世界は終わったけれども、夜はまだ始まったばかりだ。物事の始まりは、いつでも期待に満ちている。
日はとっくに沈んでいる。しかし、水平線は明るかった。明らかに、海の向こうに光源となる何かがある。三人は、魅入られたように海を見つめていた。あそこに何かがある。
まるで、水平線が世界の裂け目であるかのようだった。障子か何かがそこだけ薄くなっていて、向こう側の世界の光が漏れてきているみたいだ。しかし、上下から夜が攻めてきていた。少し視線を上げ下げすれば、漆黒の夜と波が水平線目指して押し寄せているのが分かる。今、あの水平線だけが、昼の最後の牙城なのだ。
みんなで空を見上げていた。降るような星、というよりも、こちらが空に落ちていって、星の中に溺れてしまいそうな眺めだった。空で溺れている三人が、身体についた星を手で振り払っているところを想像した。
なんだか怖い。だんだん向こうに落ちていくみたい。
まだまだ、ご紹介したい部分はあるのだけれど、流石に記事が長くなってしまうので割愛しますが、是非是非、まだお読みでない方読んでみてちょ(古い…)
関係がないけれど、今日のチョコ菓子は~セブンイレブンで売っている「白い誘惑 ホワイトチョコレート プチアイス」です。ピノと同じ位のサイズです。
白い誘惑に私も乗ってしまいました。実は4つしか入っていなのだけれど、これが美味しい!!ホワイトチョコレートでコーティングされたバニラアイスなんですが、チョコも、バニラも私好み。
まだ、売っているかしら?お近くにセブンイレブンでどうぞ。
セブンイレブンの回し者ではありません 南無ぅ( ̄人 ̄)ちーん