赤んぼ大将 佐藤さとる [小説な生活]
今日ご紹介するのは、佐藤さとるさんの「赤んぼ大将」です。我が家にあるこの”佐藤さとるファンタジー童話集(4)には、[海にいった赤んぼ大将]と[赤んぼ大将山へいく]の2話が収められています。
1ページ目にこんな言葉が綴られています。
赤ぼうでなかった人は、一人もいない。
赤んぼのころのことを覚えている人もいない。
だから、赤んぼの話を書いた。
と。
それぞれ単行本にもなっていて、[海へいった赤んぼ大将]は、昭和43年初版、[赤んぼ大将山へいく]は、昭和45年初版されています。
イソップ童話やグリム童話の事を思えば、新しいのかもしれないけれど、かれこれ40年前に書かれたお話。
佐藤さとるさんと云えば、コロボックルのアニメが放映されていたな~♪背高さんが出て来る話。
うーん、懐かしい。
最近では、随分前のアニメ(カムイ外伝とかマジンガーZとかブースカとか)がケーブルTVで放映されているけれど、コロボックルは見た事がないな。
とてもわくわくするお話なのに、人気が無かったのかな~?
で、お話の内容なのですが、主人公”赤んぼ大将”は、1歳になったばかりの赤ちゃん。名前は、タツオ。みんなは”タッチュン”と呼びます。
まだ、1歳なのにタッチュンは、大きな絵本を床に広げ、その上に両手をつき、体を揺すりながら呼んでいます。
実は、タッチュン、動物とも、機会とも会話が出来るのです。でも、動物に通じる言葉と、機会に通じる言葉とは異なるので、動物と機会とは会話が成立しないらしい。勿論、何時も使っている言葉は、”赤んぼ言葉”ですけれどね。
で、なんでそんな赤んぼが海に行ったり、山に行ったりするのか?、また、出来るのか?と云う事なんですが、色んな言葉を話せるタッチュンは、時計組合(そう云うのがあるらしい)から見込まれ出動するのです。
タッチュンは、時計組合から渡されたモモンガ服を着させられます。
着ている洋服も、おしめも外され着るのですが、そのモモンガ服ときたらキラキラ輝いています。つなぎになっていて、ぬいぐるみの様な服。ファスナーは後ろ側にあります。
中は、ふっくらと柔らかい毛皮になっています。手も足も気持ちよくぴっちりと包まれています。頭巾も手袋も靴下も、みんな一つになっています。外に出ているのは、タッチュンの顔だけです。
これで、空も飛べるし、早く走る事も出来るのです。着るとシャキっとするらしいですよ。
でも、飛べると云っても、飛行機の様に飛べるのではなく、洋服の名前にある様に、モモンガの様にしか飛べませんけれどね。
この洋服を着て、色んな事件を解決して行くのでした。
のんびりと、のほほんと出来るお話です。
仕事で頭がいっぱいになっていませんか?自分の事でいっぱいいっぱいになって、人に優しく出来ないで自分を責めている人はいませんか?
そんなあなたに読んで欲しい本です。
今月のタントは~?タント本人(本兎)が云っているように、やっとウォーターボトルから水を飲んでくれるようになりました。
小皿だと、タントが足を突っ込んだり、時に糞が入っていたりと不衛生。然も、水が無くなっていないかと常に神経を遣わなければならない。引っくり返す事もあるしね。
本当に助かります。後は、トイレを覚えてくれるだけ。でも、それが難しそうなんですよね。トリノは即効で覚えてくれたのに。比べてはいけないのですが。